創業一年目はなんとか運転資金もやりくりができて二年目には2店舗目をオープンさせました。
そして三年目には前年までを振り返って経費の削減をして骨と皮だけの毎月かかるランニングコストにし今年は大きな黒字化に転じて行く!というウィニングレシピを描いていましたが東日本大震災をきっかけに売り上げの更なる減少を経験していました。
その後の自転車操業はどうなっていったのか?
こんかいはこのことについて書いていきたいと思います。
いくら頑張っても加速する売り上げの減少!
売り上げがガクッと減少したことで運転資金が底をついてしまいました。
世間のムードもこうした時期に嗜好品を買うなんて・・・
そんなムードが色濃くなっていましたから。
しかし経営の方は売り上げがなくてもそれまでに仕入れたものや従業員のお給料、家賃と支払いは発生していきます。
もう手も足も出なくなってしまいましたので税理士の先生に相談したところ、事務所の伝で信用金庫を紹介してくれるということになりました。
しかも支店長決済で5百万円までなら融資してくれるというのです。
わたりに船とはこの事か?と早々に面談をしていただき書類を作成して融資がおりて運転資金を確保したわけです。
借り入れ先の金融機関が2行になって
こうしてメインバンクともう1つ運転資金を借り入れしていった訳ですが自転車操業には替わりがありません!
売り上げが急激に上がる訳でもないですしね。
そして借り入れ額が増えたことで毎月の返済額は増えたわけですが利点も無いわけではありませんでした。
それはメインバンクからそうした時にはウチに相談して欲しい!
と言われたことでした。
何を意味しているか?
というと私のような零細企業でも困ったときには融資は受けられる。
という事を知ったこと。
このことは起業して融資を受けるという事はどんなことなのか?
という事を示す、重要なポイントですのでよく考えてみてください!
また実際に返済額は増えますし、自分の首を締めることにはなりますけどね。
運転資金を都合してもらう事で感じたこととは?
こうした経験はその後の経営に身を引き締めて取り組んでいこうという契機になりました。
それともう一つ身に着けていったことというと、何があっても折れない心・マインドということでしょうか?
というより腹が黒くなる。と言ったほうが当てはまるかもしれませんけど・・・
そして、会社に雇われて働いているときには感じることができないほどプレッシャーを感じることは大きいです。
共に何があっても動じないくらいの根性はついてしまうかと思います。
どんなことも自分で始末していく!ということも当たり前になりますから、最終的な責任は自分でとるという考え方も身についてくると思います。
そんなものはいらないから起業に成功したい!
と聞こえてきそうですが私の先輩が教えてくれた「経営者は苦労もするけれど人の何倍も太く・濃く生きることができる」という言葉は真相をついているように感じます。
・しっかりと目標を持ち行動して計画通りに進んでいるのか?
・改善点はどこにあるのか?
ということを繰り返していけば必ずどこかに打開策を見つけることができると思います。
そうはいっても経営はそんなに簡単でもないですけど・・・
そんな経験をしておきながらでも今振り返って考えてみて、万が一、今回の起業がダメだったとしても、5年くらいで返せるくらいの融資なら受けてみてもいいかとも思っています。
借りてできること。
万が一でも返すためにかかる期間。
を計算に入れるならの起業と融資なら、素晴らしい経験をもたらしてくれると思いますよ。
でも、できればお金を借りずに始めたほうが良いですけどね。
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