零細企業や日本にたくさんある中小企業でよく聞かれるのが従業員と経営者との溝です。
いくら「うちは仲がいいんです」と言っても実際にはこうした溝はあるものなんですよね。
その違いは何かというとマインドの違いと言えるでしょう。
では経営者と従業員のマインドはどう違うのか?それぞれを比較しながら見ていきましょう。
経営者側のマインドとは?
経営者のマインドというと自己啓発の要素が大きかったりそうしたテクニックを学びたいと考える人も多いハズです。
しかし従業員となると、そうしたことに関してあまり関心が無かったりというケースがよく見られます。
【この違いというのは必ずあるものだ!】
という認識をしておいて理想の経営者のマインドをいろんな角度から見ていきましょう。
理想的な経営者のマインドには事業にビジョンがある
経営者というのは計画を持っています。
その計画(ビジョン)を形あるものに変えようとするのが理想的な経営者と言えるでしょう。
そのビジョンを従業員に指し示し共有するのが上手いのが経営マインドの特徴です。
どこかへ行くときにも目的地をもっているのと同じように経営にも目的地をもって挑む。
そうしたことは必須のマインドではないでしょうか?
理想的な経営者は従業員の心を満たそうと考える
零細企業で自転車操業ともなればつい利益や売り上げを優先的に考えてしまうのは当然のことと言えますね。
そこばかりを考えて強引な人減らしや仕事内容の強要もあるといいます。
しかし働くという事を考えた時に人が携わり心を持っているということに焦点を当てていれば、苦しいときでも従業員が「私たちで手伝えることがあれば力になりたい」という気持ちも芽生えることでしょう。
【給料を払っているからやって当然!】
ということでは士気が上がらないのは当たり前かもしれませんね。
僕自身もそう考えていたこと多いです。。
従業員マインドの特徴
ここまで経営者側のマインドを見てきましたが
では従業員側のマインドは?というとお互いにギャップがあり、また、あって当然ともいえるでしょう。
では従業員は?
そのマインドを見ていきましょう。
安定を求めている
従業員は基本的に安定を求めている人が多いと言われています。
「正社員だから生活が安全」「派遣社員だから早く正社員になりたい」など、しっかりと働いていればそれでいいと考えている人が多いようです。
しかし、労働寿命よりも企業の存続寿命の方が短くなった。と言われる現代ではその考え方は通用し無いのではないでしょうか?
よく10年で会社は倒産する!と言われていますよね。
そう考えると「従業員も依存しないマインドを持つ」ということが今は重要な考え方と言えると思います。
責任という意味を理解していない従業員は「責任を取ると言ってやめればいいんでしょう!」
というのが最終初段と考えているかもしれません。
「どんなことが起こっても自分が何とかしなければならない」という事が責任を取るという本当の意味合いなんですけれど・・・
しかし経営者となると自分の資金で運営していますし、万が一大きなミスで事業が滞るようなことがあれば資金ショートという恐怖が待っていることでしょう。
どんなに体調が悪くても、眠れない夜があっても表に現れないように仕事をしなければなりませんからね。。
こうした溝は埋められることが難しくビジョンを共有してもこのマインドの差は開いたままと考えたほうが今後の経営に対するストレスも軽減できるんではないでしょう?
さいごに
経営者と従業員の間には目に見えない溝があるのは理解できることでしょう。
その溝を埋めるべく奔走するならば本来の起業の発展の支障をきたしてしまいます。
解決策があるとすれば「経営者が背中を見せていく」ということしかないように思います。
見せ方は人それぞれいろいろあってひたすら仕事をする。という人もいれば、ビジョンを強要する方法を明確にしていく。
等が考えられます。
ホンダを作った本田宗一郎氏は「自分の背中を見せる」というタイプですし、パナソニックを作った松下幸之助氏は「ビジョンを明確に伝える」というタイプで、どちらが秀でているというわけではありません。
そうしたことを踏まえて、経営者と従業員のマインドには【違いはあるものだ!】
としてお互いにいい距離感で会社を運営していきましょう。
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